助産施設で働くたけちゃん目線(おもいっきり整体系) でみる妊ママ、産後ママ 時々赤ちゃん 助産師諸姉 あなたのクライアントは大丈夫ですか?
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今週は、20~26週くらいまでの、NSTに多くあたりました。
人のつけたものまで、見に行くと・・・・
共通点は、
児心音のトランスデューサーの位置が低い
子宮底がとにかく低い
肋骨辺縁が硬い
まあ、このあたりは当たり前ですね。子宮内臓下垂が起こっている状態ですから。
母子整体研究会のセミナーを受けた方は、こんな時どうしてますか?
A:骨盤高位で骨盤固定
これは、私たちには、王道ですが・・・さて、さて・・・・?
スタッフがつけたNSTを見に行った(アラさがしに行ったわけではないですよ)
26週の方は、仰臥位子宮底は臍上1指でした。
腹緊があり、ウテメリンを3 回/day 飲んでおりましたが腹緊おさまらず
このままでは、入院加療が必要といわれ、転院(!!!)してきました。
聞けば、トコベルユーザー・・・・・何故?なして?なんで、張るの??
こりゃほっとけないじゃない。
たけ: あの、どんな風に使ってるんですか?
CL: お尻を高くして、使ってますよ・・・
たけ: ちょっと腰を上げてみましょうか~(・・と、骨盤高位になっていただく)
お~全然、子宮が上がってないです。前上腸骨棘の下ラインより
子宮が下がっている状態で、締めたら、そりゃ~おなかも張りますよね。
たけ: このライン位に、子宮が動いてこないと、子宮ごと締めてしまうから苦しいかも。
ちょっと足を動かしてみましょうか~
膝押しで左右差あり、膝倒しでは異常なし。この時点では、子宮の挙上なし。
たけ: 赤ちゃん移動しませんね~
CL: え~上げるだけじゃだめなんですか?
たけ: お腹も触ってみましょう。ここ!(右ろっ骨下縁)
CL: 硬いですね。
たけ: 上のほうが硬いと赤ちゃんは、移動できないんですよ。
んじゃ、挙手の操体法やってみましょうか。
CL: え~、柔らかくなってる。
たけ: これで、足を動かしてみてください。そう、ほら上がってますよ!
CL: 本当だ!
たけ: この赤ちゃんが移動したのを確認してから、ベルトを使ってくださいね~。
どうも、ベルトを勧められて購入したものの、購入後は指導を受けていなかったそうです。
この方は、骨盤高位で骨盤固定を言葉どおりにやっていたわけですが・・・。
まずいですよね、それだけではない。
手をかけることの大切さを感じる事例でした。
もう一人は、最初から私が、受けた人。
25週逆子???これも恥骨のすぐそばで、心音が聞こえちゃいます。どうなってるの?
この方には、NST始める前に、操体法を優先させていただきました。
(このまま、NSTで張りが出たら入院になってしまう…冗談ではない。満床ですから~)
この方には、挙手ではなく、膝倒しもどきのほうが効きました。
挙上後は、全く張りもなくベルトを購入して帰りました。
めでたしめでたし
骨盤高位とは、お尻をただ上げるだけではない!
子宮を上げることだと、妊婦に伝えねば・・・
と深く思ったのでした。
追記:この2名の方に、妊婦検診のお部屋に、書いてあるよね?と、聞いたのですが
関心はあっても、検診が終わると何だか、安心してしまってきかずに帰っちゃうんですよね~
と、同じことを言われてしまいました。
こういう方の、心に響かせるアピール方法募集中です。