助産施設で働くたけちゃん目線(おもいっきり整体系) でみる妊ママ、産後ママ 時々赤ちゃん 助産師諸姉 あなたのクライアントは大丈夫ですか?
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
主訴:長時間歩けない 寝返りをうつと股関節が痛い
妊娠後半期なんですが、疲れてくると股関節が痛くなるとのことでした。
既往として、先天性股関節脱臼、運動で腰を痛めたことがあるとか。
まづは、動診。
『今日は比較的、いいんです。』
(まあ、常に痛いわけではないのね。)
立位での、診断は、左重心、前加重。お腹は下垂腹。
かなり左右にふらつきがあります。
(結構緩んでいるのね~)
仰臥位では、L5~L3全域で、左で右股関節痛(特にL5)
(・・・・腰が悪いんだね~)
いつも、右が調子が悪いとのことでした。
側臥位は、右下で寝るのが楽。
(やっぱり腰だね~)
『首の操体をしてやって・・・』
目が回るという患者さんが受診されました。
これは医師からのオーダーですが、西洋医学的考え方ですな。
この症状には、ここ!
根が素直ではないので・・・
ゴロゴロから始めました。
何だか勝手に動いちゃってくださっている印象です。
足指、足首に切り替えました。お~これは凝ってる。
『何だか腰の調子が悪そうですね~いつ頃からですか?』
と聞くと、30数年前のお産の話をしてくださいました。
肛門裂傷まで起こして、皮膚の再生まで、4か月以上も必要だったこと。
生まれた赤ちゃんに40日以上も会えなかったこと。
まるで、昨日の出来事のように。
『お産でしくじちゃって・・・』この言葉が胸に痛かったです。
これを口にするたび、私が感じた以上に鮮明に
お産のことを思うのでしょうね、この方は。
帰り際・・・
「いや~腰の調子までよくしてもらって、良かったて。」
笑顔が一番です!!笑顔のお手伝いができて幸せです。
思えば数年前・・・動けないんです!という連絡で入院してきたその人は
本当に動けなかった・・どう動かしていいのかも分からなかった当時。
彼女から動けない人のヒントをたくさんいただきました。
そんな彼女が妊娠したことは知っていたけど、お声がかからず
良い経過をたどっているんだろうな~と思っていたのですが・・。
『後ろにしか歩けない感じだそうです。来週の妊婦検診の日に予約したいそうです。』
と、病棟から連絡が入りました。
『へっ?』
何で来週?って、思いますでしょ、普通。そんな状態で、なんで来週なわけ?
結局、けさお会いしたんですが、本人は結構にこやかにカニさん歩きで登場しました。
姿勢を見ると、右をかばうような姿勢はしておいでですが、お腹はまん丸スイカ腹。
下垂で起こっている異常ではないことがわかったので
何か原因は?と尋ねると、
『買い物で重い荷物を持ったまま、上のお子さんを追いかけて走ってから・・・・』
ということでした。
なるほど、右PIを起こして、EXになっておりました。
軽く調整させていただいた後、トコちゃん1を先に、トコちゃん2を後から巻くように
巻きなおすと、一番足が前に出ると喜んでお帰りになりました。
今回の経過をきいていると
トコちゃん1もトコちゃん2も締めないほうが楽な時期がとても長くて
というのが印象深かったです。
経過を見ていないので、体の変化は不明なのですが
つい最近までは、ベルトなしが快適だったそうです。
見事なスイカ腹で、写真を残しておきたいほどでした。
(カメラを持ってなくて、本当に残念!!)
そういうこともあるのね~。
HPを見ました~と連絡をくださった方とお会いしました。
(実は、更新認定に行ってないので、先月で抹消されてますけど・・)
全体の様子を見ると、典型的な前傾姿勢で
左側面からみるとまさに
『く』の字で立っておいでです。
左右の見掛け上のゆがみは、あまり大きくない方です。
仰臥位での脚長差はなんと、なし。
ふむふむ
でも、ASISは、明らかに左が、2指位の差があったのです。
動診してみると
右方向への膝倒しで違和感が出ました。
膝引き押しでは、ASISが右上で違和感もあり。
恥骨痛にもいろいろあって
緩んでいるだけの、前締めですっと治るもの。
片側だけ痛みの強い、捻じれが強いもの。
膝引き押しで、骨盤固定でOKのもの。
L4の不調で起こっているもの。骨盤の開閉がうまくゆかず
恥骨がけん引されてしまうのもの?
腹直筋の離開などで、下腹に力が集まらず
下肢の動きで、恥骨がぐらぐらしてしまうもの?
?も多いのですが、こうかな~と思うものにはいろいろあります。
タイプも様々ですね。
その中で、今日あったのはダブル前締めです。